2010年2月3日(水) 【スイッチ】 待望のしんぼるDVDを買った。 TSUTAYAの店員さんがレジに手こずりながら、私がまだ触れてもいないDVDに指紋をベタベタつけていた。 おい、店員コノヤロー。 その商品はそんじょそこらの商品とは違うんだ。 別格なんだ。 神聖なんだ。 あんまり触んな。 そんな感じで、ウキウキしながら会計を待った。 家に帰ってからゆっくりと中を見る予定だったけど、やっぱり我慢出来なくなったので、帰り道の途中にしんぼるを開けた。 助手席でホットコーヒーを飲んでいた母が、 「もしこのコーヒーを間違ってしんぼるにこぼしたら、ちなはキレるろうね、狂うろうね」と、笑っていた。 「うん。多分、おかあの前歯折る」 私も笑った。 今夜は完成間近の新曲に情熱を燃やそうと意気込んでいたけれど、それどころじゃなくなった。 親が旅行に出かけて留守だという彼女の部屋に、夜、遊びに行って、ノーメイクのせいか、いつもより幼い顔の彼女がほんのりとシャンプーの匂いを漂わせながらソファにちょこんと座り「なんにもない部屋で、ごめんね」と微笑みかけて来たら。 彼女の花柄ワンピースのパジャマの裾からたまに見えるひざ小僧が、ツルツルのスベスベだったら。 「美味しくないかもしれないけど、昼間作ったんだぁ」と少し形の悪いクッキーを恥ずかしそうにテーブルに置いて、照れ臭そうに笑ったら。 彼はいてもたってもいられないだろう。 高校二年の春、付き合って三ヶ月、まだ手を握った事しかない。 いてもたってもいられないだろう。 新曲どころじゃなくなって、いてもたってもいられなくなって、しんぼるを観た。 神様の世界一の理解者になれるスイッチを探しながら、しんぼるを観た。 いてもたってもいられなくなった妄想高校二年の春。 前傾姿勢の夜。 [更新通知] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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