2010年10月15日(金) 【ブタゴリラおばさん】 ポン太の散歩中、必ず出会うおばさんがいる。 そのおばさんも犬を連れていて、必ず私とポン太の後ろをついて歩く。 散歩の時間をずらしても、逆方向から散歩しても、必ず後ろをついて歩く。 私とポン太が散歩に出かけるのをどこかで見張っていて、必ず後ろをついて歩けるように計算しているとしか思えないほどの正確さ。 数ヶ月前のある日、「ここで犬にフンさせんとって！みんなが迷惑しよる！」と、通りすがりに突然、そのおばさんからキレられた事がある。 確かに、一生誰も足を踏み入れないような、樹海のように深い草むらでポン太に排泄させた事はある。 「ちゃんと大地へ還るんだよ」と、フンに優しく手を振り、後始末をせずに帰った事はある。 だけど、愛犬のフンを金ばさみで掴んで川に投げ捨てるような、フンへの敬意が全くない下品なあなたに、そんな事言われたくないっす。 説得力ないっす。 世の中説得力っすよ。 説得力さえあれば、結構いいとこまで行けるっす。 その一件があってから、おばさんは常に私とポン太の後ろをついて歩くようになった。 ムカつくおばさん。 鬱陶しいおばさん。 「おばさん」と呼ぶのも不愉快なので、母と相談し素晴らしいあだ名を付けてやった。 「ブタゴリラ」 今日もブタゴリラは私とポン太の後ろをついて歩いた。 よし、あの広っぱに到着したら折り返そう。 折り返してもまだついて来るなら、今日こそ文句を言おう。 嫌がらせにも程がある。 戦争勃発！と、意気揚々と原っぱを折り返した。 だけど、ブタゴリラのやつ、全然来ない。 私の勇ましさにビビったか。 勘づいたか。 悔しさを奥歯で噛み締めながら帰った。 戦争はお預け。 ちくしょうめ。 [更新通知] ＜＜重要なお知らせ＞＞@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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