2011年3月9日(水) 【今夜も歌うだけでした】 最近、何かから逃げるために歌を歌っているような気分になる。 何かをごまかすためにギターを弾いているような気分になる。 歌っている時だけは自分が自分でいられるような、歌っている時しか自分が自分でいられないような、歌っていない時の自分なんか大嫌いだ、目障りだ、どっかに行っちまえ、と思ったり。 お陰で、日々ギターが上達している気はするけど、なんだか心が寂しくなったりする。 歌を歌っていない自分を想像してみた。 だいぶ脚色をしながら、想像してみた。 だいぶ盛りながら、想像してみた。 結婚して子供を産んでるかな。 就職してバリバリ働いてるかな。 やっぱり自由奔放に、気ままに遊んでいるのかな。 もう生きてもいないかな。 なんの魅力もない私が、経験しかないブスな私が、ただただ外見だけは一人前に着飾って、つまらない男のつまらない話に手を叩いて笑ったり、しょーもない女のしょーもない恋愛話に親身なフリして耳を傾けたり、腹の中では「くだらねぇー」とか思いながらも、それでも楽しくその場をやり過ごして、家に帰ってもやる事なくて、間を埋めるためだけに映画を垂れ流して、カラオケの持ち歌を増やすためだけに音楽を聴いて、たまに間が指してリストカットして、それを親友や男友達にちらつかせて、色々抱えてます的なアピールをして、守ってやりたい女を目指して、名ばかりの友達は100人いて、元カレの数を数えてホッとして、空を見ても海を見ても視覚が働くだけで、眠れない夜なんかなくて、切なさに襲われる夜なんかなくて、大人になって、おばさんになって、ババアになって、あの頃を振り返る事も、あの頃に還る歌も、匂いも、ポエムもなく、ごちそうさまでした、と、アホな顔をして死んでゆく。 歌を歌っていなかったら。 ほんの一瞬だけ頭をよぎった想いが、またイカれた妄想ドラマを生んだ。 逃げるためでも、ごまかすためでも、こんな人生を送るよりはマシだと無理矢理自分を納得させ、 今だけだよ、そんな時期ってだけだよ、と自分を慰めながら、 今夜も歌うだけでした。 [更新通知] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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