2012年4月3日(火) 【花よりお前】 昼間、食事中でも「あ、う〇ちが出そう。」が口癖の相方と、桜を見に行った。 若者の乱れた青空性交渉と、アホ丸出しで歯止めがきかなくなったラクガキにより、一時期封鎖されていた某山の入口を通過した先にある中途半端な休憩所まで、桜を見に行った。 強風で舞い上がる桜の花びらを眺めながら、「花よりお前」などとノロけながら、ほか弁で買ったシャケ弁スペシャルをもぐもぐと頬張った。 花見で鍋料理をやる奴の気が知れないね。 人まみれの中で、なにが花見だ。 などと、どこへ向けてか文句を言いながら、シャケ弁スペシャルをむしゃむしゃと頬張った。 そして、東京で暮らしていた時に見た、あの桜を思い出していた。 バイトの帰り道、もっと近くで見ようと歩道橋に上り、無理矢理うっとり眺めたあの桜。 ポップコーンが弾け飛ぶ瞬間のような、元気いっぱいのあの桜。 母に電話をし、「東京の桜は今が満開だよ」という、どうでもいい情報を伝えたっけ。 心の殻を破って、ドアを開けて外へ出る方法を、そんなところでも模索していたっけ。 強風にあおられるかのように、心が勢いよくセンチメンタルに達しかけた時、 「あ、う〇ちが出そう」と君。 「野でやったや。野は最高よ。」と、経験者は語る的な口調で答える私。 危ないところを助けられたような、 いいところを邪魔されたような、 なんとなくマヌケで、少しホッとした。 夜になっても、風はまだ吹いている。 もう、だいぶ散ってしまっただろう。 最後に食べようと取っておいたシャケの皮を吹き飛ばしてしまったような風だ。 もう、だいぶ散ってしまっただろう。 [更新通知] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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