2013年5月6日(月) 【魂のタマ】 よく家の庭に来ては、男勝りな女の子のジェリーと窓越しに睨み合いをしていた猫が、 近所のダンススクールの前の道で死んでいた。 あの子とジェリーの睨み合いは私の大好きな行事だったので、 最近あの子来ないね、という会話を相方とよくしていた。 だからもう、他人ではないような気持ちになっていた。 「あの子かもしれない」という相方からの知らせを聞いたのは5日前。 きっと似ているだけ。 きっとそう。 と、自分に言い聞かせながら相方と愛犬と一緒に現場へ向かった。 目の青さといい、毛の色合いといい、何もかもがあの子だったのだけれど、 「うーん、多分違う」と言い、そのまま愛犬の散歩をした。 しかし、それで今日一日を終わらせられる根性など、ある訳もなく、 相方と二人で再び現場へ向かった。 やっぱり、どの角度から見ても、どの視点から見ても、死んでいるこの子は、時々家の庭に遊びに来ていたあの子だった。 昔飼っていた猫の事や、 庭に遊びに来ていた時の事などを思い出すと、涙が出てきた。 ダンスレッスンがある日は、子供に夢をかける母親や、母親に夢をかけられた子供や車で、この辺は少し混雑する。 その混雑の前を車で通る時は、たまに、 邪魔臭いなぁ。 習ってんじゃねぇよ。 などと心の中で呟いている。 大人や子供や地域の夢がいっぱいに詰まったスクールと、 首輪も飼い主もいないこの子。 なんだか、何かの風刺のようなこの子の死に場所で、 念入りに手を合わし、 魂だけ拾って帰った。 「なにがダンススクールだ。 なにがホップステップだ。 ところで、行くとこないんだろ。 今さらだけれど、 家に来ないかい。」 [更新通知] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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