2016年7月13日(水) 【チビ２】 チビの日記を書いた後、昼過ぎ頃までは、力いっぱいご飯を嫌がり、多少フラつきながらも畳を歩き回っていたのに、 夕方くらいから、寝返りをしなくなり、かすかに出ていた鳴き声がほとんど出なくなった。 晩ごはんを食べさせ、薬を飲ませ、点眼し、「明日も病院よ。嫌やけど頑張ろうね。」と話しかけながら、ほんの少しだけ、もうダメかもしれないと思った。 夜中１時、せめて一口でもと思いミルクを温め、チビの所へ行くと、両目と口を開けたまま、僅かな呼吸で眠っていた。 口に少量のミルクを垂らすが、舐める事も飲み込む事もしない。 「チビ、ミルク嫌がってや。がんばろうや。」 泣きながら話しかけた膝の上、チビの呼吸がゆっくりと止まった。 大雨の中、チビからしたら激流の川のような側溝から変なおっさんに助けられ、コンクリート同然の布団で一夜を過ごし、今度は変なおっさんの変な娘に拾われ、食べたくもないご飯を食べさせられ、飲みたくもないミルクを飲まされ、病院では痛くて怖い思いをさせられ、眼球は腫れ、声も出なくなり、呼吸もしづらくなり、しんどくてしんどくてたまらない時に、「チビ、ミルク嫌がってや。がんばろうや。」と励まされ、うるせーとも鳴けず、ありがとうとも鳴けず、ヘルペスのせいで視力はほぼゼロで、目の前のうるせー奴の顔を一度も見る事が出来ずに死んでしまった。 痛い思いさせてごめん。 助けてやれなくてごめん。 一緒に遊びたかった。 壁紙破ってもらいたかった。 たった４日間しか一緒にいなかったのに、10年分の涙が流れた。 [更新通知] ＜＜重要なお知らせ＞＞@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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