日記

2018年2月14日(水)
【あなたとあなたとあなたへ】
小学一年生の頃、クラスメイトの消しゴムや色鉛筆を盗んだと、担任に濡れ衣を着せられました。


早く家に帰りたかったので、頷けば全てが丸く収まると思ったので、認めました。



その日から、誰よりも帰りの遅い小学一年生になりました。


結局、早く家に帰る事も、全てが丸く収まる事もありませんでした。



二十歳の頃、受付のお姉さんに話し掛ける事が出来ず、郵便局内を20分間うろついた事があります。


車で待っていた兄が痺れを切らしてくれたお陰で、必要な手続きを無事に終える事が出来ました。





いつしか、心を隠す事は一流で、素直になる事は三流になりました。



そんなある日、歌に出会いました。



それでもやっぱり、素直な気持ちを歌に綴る事は一流でも、素直に話をする事は三流でした。




私は、一度死にました。



大雨の降る、深過ぎる夜の事でした。




フラフラになりながら、兄のバイト先を目指しました。


10歩で挫折しました。





私は三度産まれました。




一度目は母親のお腹から、


二度目は死に損なって10歩で挫折した深過ぎる夜に、




三度目は、


今です。






あの人から、私に指輪を買う為に貯めていたという7500円を返してもらいました。



全て500円玉でした。



心が締めつけられました。



同時に、安堵しました。





私は私を見つけました。



立ち止まって確認して吐き出す知恵を身につけました。



立ち止まって確認して突っ走る速さを身につけました。




愛する事は才能で、努力だと知りました。



私は私の心の声に耳を傾け、それを言葉にし、あなたに伝わるように伝える、素直さの一流になろうと思います。




今夜は風が冷たいけれど、あなたの温かさに包まれているせいでしょうか、


ちょうどいい風になり、私を包み込みました。





小学一年生の私へ。


お前は何も間違っていないよ。




二十歳の私へ。


16年後にはやっと心の話が出来るようになるよ。




鏡月7、緑茶3。


黄金比に酔っ払い、ポエムを綴りたくなりました。



私が私で良かったと思える事に、私は1ミリも関与していません。



あなたや、あなたや、あなたがいてくれるから、私は私でいられるのです。私が私で良かったと思えるのです。




私自身が光る夜は、星も月も飛行機の点滅も見えなくなります。



今夜は何も見えません。




肉眼では何も見えません。


















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