2022年2月4日(金) 【貧富】 これでもかと凪切った、綺麗とも汚いとも言えないどっちつかずの地元の海を眺めながら、切り落とし牛ヒレステーキと牡蠣フライの和食セットでお腹をパンパンに満たし、 土産物などを上から目線で評価しながら素通りした後、外へ出ると、 出入り口近くの植木の下で、痩せこけた野良猫が鳴いていた。 「助けてほしい」「ご飯がほしい」と言っているように聞こえた。 浮き出た骨盤と、排泄物がこびりついたお尻。 立つ事も出来ないのか、 寝そべったまま、息継ぎもせずに鳴いていた。 「まぁ、かわいそうに…」 そう言いながら、レストランの中へ入って行く色眼鏡をかけたご婦人達。 思った事を思った時に口に出来る人間はいいな。消化能力が長けてまくっているな。 何層ものフィルターを経て経て、やっと言葉を吐き出す私には到底真似出来ない凄技だぜ。 と、猫から色眼鏡のご婦人達に焦点を合わせてその場を立ち去った。 この猫から見れば、私は富だろう。 だけど、ご婦人達から見ると私は貧だろう。 神様の目線で見ると、思った時に思った事を口にするご婦人達は貧で、 生きる事に剥き出しな猫は富だろう。 そして私は意気地無し。 [更新通知] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
w友達に教えるw [編集] 無料ホームページ作成は@peps! |