1/6ページ目 俺は、守られていた。否、守られている。 あの温かい青き光に。 貴女は俺をいつも守っている。 幼い俺が、それに気付いていないだけで。 「―――ジャキ」 そう呼ぶ声には、慈しみが感じ取れた。 その声を聞く度に思う。失いたくない、と。 絶やしてはならないのだ。俺の…たった一つの美しい物だけは。 消してはならないのだ。俺のたった一つの救いだけは。 ……貴女がいなければ、俺は狂ってしまうだろう。 力に恋焦がれているのはジールと何ら変わらないのだから。 此処に来てから一層強く思う。 俺とジールは、限りなく似ていると。 異なっているのは、守りたいものが有るか、無いか…それだけだ。 だから俺は貴女を守ろう。俺を守る貴女を守ってみせる…。 それだけは、この身に誓おう。 …魔王と呼ばれた者が誓うには、余りにも人らしい誓いではあるが…な。 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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